交通事故などの衝撃の際に、急激な力が体を通し一瞬にして加わると、体が大きく前後に揺すられ、その結果上半身だけが前方に押し出され、細い首の上に乗っている頭だけが後方へ残る状態となり、その反動で今度は後方から前方へと頭が飛び出してしまうことで、首がまるでむちのようにしなる動きをすることから「むち打ち症」と呼ばれています。
「むち打ち症」では、とくに首から背中にかけての筋肉や靭帯、関節などを痛めたために頭、首、背中、肩、腰にかけて痛みやつっぱり感が走り、症状が持続してしまうことが多いです。このむち打ち症は、正式な名前ではなく、「外傷性頚部症候群」や「頚部捻挫」などと呼ばれています。