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突然発症した右のワキ腹の痛み(症例)

2017.02.25

30才後半の男性で、半年前から右のワキ腹が痛くなったらしく、これといって原因は思いつかないと言うことです。

 

内科、胃腸科で検査をしたみたいですが、血液、胃カメラ、超音波、大腸カメラ、レントゲン、すべてにおいて問題ないらしいです。

 

 

病院では、整腸剤、消化剤、精神安定剤が出ており、3,4ヶ月飲んだみたいですが、それも効かずに今は何も飲んでいないようです。

 

 

その後、骨盤矯正、整体、ヨガ、体操、水泳、自転車など、良いと思うことは色々とやって来たみたいですが、はやり右のワキ腹が気になる、ということで当院に来院しました。

 

腹診においては、肝のエリアと胆のエリアに反応がありました。また左の腎のエリアにも反応がありました。既往歴としては、花粉症、夜にトイレが近い、中学の時に足首の重度の捻挫、足が冷えやすい、など。

 

 

右ワキ腹の症状は、体幹の動作時には出現しないようです。右季肋部を押圧すると奥にいやな鈍い痛みと違和感があるようです。それと朝、起きた時だけ動作時痛があるようです。

 

 

アレルギー、朝の痛みなどは、自律神経系が関与していることが多く、とくに副交感神経の亢進で起こりやすいと言われています。

 

 

以前、精神安定剤が出ていたということは、おそらく薬により交感神経を抑制していたと思われ、交感神経の抑制では変化がないということもこの薬で分かっていますので、なおさら逆に副交感神経を抑えることを試してみることも一つの治療手段に考えました。

 

 

最初にH5F5井穴刺絡で副交感神経の亢進を抑えました。その後、肝と胆の腹部エリアの押圧が楽になっていました。

 

次に腎の腹診での反応があったので、また夜中のトイレの回数も年齢の割には多いと判断し、左右のF3井穴刺絡を行い、その後、腎の腹診エリアの反応を取り除きました。

 

 

次に右F1F6井刺絡を行い、その後、もう一度右季肋部の押圧での変化を確認したところ、痛みと違和感がだいぶ楽になっているため、初回はこれで様子をみることにしました。

 

 

三日後、症状の変化を聞きましたら、朝の起きはじめの痛みが半分くらい楽だということでした。その他の自覚症状は、分かりにくいので初回同様の治療を三日おきに六回行いました。

 

六回目の治療時には、朝起きはじめの痛みは、約九割取れているということです。

 

 

夜中のトイレの回数は、一回だけになる日が出てきたそうです。

 

右のワキ腹の痛みは、残り一割くらいでほとんど気にならないレベルにまで改善されているので、また痛みが気になり出したら来院するよう指示をさせていただき、治療を終えた症例です。

 

今回の症例では、H5F5という副交感神経の亢進を抑えたことにより、症状が改善されましただ、それと同じに右のF5が少陽胆経ですので、経絡上の影響もあったのかもしれません。

 

いずれにせよ、患者様サイドとしては、とにかく何でもいいから良くして、という思いでしたので、楽になって本当によかったと思います。

数年前から気になる腰痛(症例)

2017.02.15

40才代の男性で、元々体が丈夫な方で、体力もあり活発に体を動かしてきたそうです。

 

数年前からトレーニングジムでマシーンを動かしながら体を鍛えているそうですが、いつも通りにマシーンで体を捻って体幹を鍛えていた時に、急に腰に違和感と痛みを感じ、それ以来腰が妙に気になるということで来院。

 

当院に来るまでに病院、接骨院、整体院、マッサージなどを受けてきたみたいですが、あまり効果がよく分からないということでした。

 

主訴は、腰痛で普段の日常生活ではほとんど気にならないらしく、左側屈をするときに腰が痛いので治してほしいということでした。

 

腹診では、少陰腎経の症状が出ていましたが、経絡テストでは、左側屈で右の側腹部が痛いということなので少陽胆経が経絡テスト陽性ということです。また右の胸鎖乳突筋に圧痛があり、右の側腹部(少陽胆経)に圧痛があるということで、長野式の筋緊張緩和処置の適応だと思いました。その他、既往歴や手術痕、傷口、アレルギー反応などは見当たりませんでした。中医学的な問診を行ったところ、特別異常をきたすところも見当たりませんでした。ストレス、自律神経系も正常だと判断しました。

 

治療としては、右の胸鎖乳突筋の圧痛を取ることで少陽胆経の症状も取れることを期待して、対側のキュウキョ、上シトクに雀啄と置針プラス灸を行いました。その後、確認のために左側屈を行っていただいたところ、症状が約七割楽になっていました。

 

次に右のF5井穴刺絡を行いました。その後、確認のために左側屈を行っていただき痛みの程度を聞いたところ、痛みは残り一割前後ということです。いままで、あんなに痛かったのがウソのように楽になっているよ、とおっしゃっていました。

 

二回目の治療も前回同様におこない、最後に左側屈での痛みの程度を確認させていただきましたが、ほとんど痛みはなく、違和感が感じる程度のようです。

 

同じようにその後も五回程度治療をさせていただきました。

 

いまでは、痛みはもちろんのこと、違和感もなくなっているので、腰のストレッチを教え、毎日入浴後にやっていただくよう指導をして治療を終了した症例です。

アゴの痛みの症例

2017.02.10

20才代後半の女性で、食べ物を強くかんだ衝撃からか左のアゴに痛みを感じたようです。

 

痛みを覚えてから、かれこれ二年が経過するようです。

 

歯医者、口腔外科、整形外科、内科、神経内科などで診察と治療をしてまわったみたいですが、治療効果がどこにいっても得られない、と嘆いていたところ知人から紹介されて当院を受診したようです。

 

 

左下顎のアゴ関節周辺に圧痛、開口制限、開口痛がありました。開口では二指、三指を縦にしても指が入らないくらいに口の開きが悪く、それに伴う痛みもありました。また強くかむと左アゴが響くように痛むらしいです。  いま一番辛いのは、かむと痛いので食事がおいしくないということです。

 

 

治療ですが、まずこの患者さんの場合、他にも三年前に子宮の手術をしており、まだ傷口が時々痛むということです。アゴとは直接関係ないですが、手術をした後にアゴの痛みが起こり始めていることから、瘀血による影響も考えました。アゴという特定の部位だけが痛むこと、舌診にて舌下静脈の怒張も確認できました。足首から先もかなり冷えるらしいです。これらを総合的に判断していった方が治療の近道だと考えました。

 

 

実際の治療としては、まず左チュウホウ、左シャクタクで瘀血の処置を行いました。次に腹部の傷跡を押圧して痛む箇所に皮内針とピソマⅢを貼りました。次に副腎の腹部検査点に圧痛があるので、左のショウカイ、ユフ、シャクタク、を刺激しながら口を強くかんでいただき、痛みの程度を確認していただきました。この痛みの感覚を覚えていただき、次に左チクヒン、ユフ、シトクを刺激しながら同じく口を強くかんでいただき、どちらの方が痛みがより軽減されるかを確認させていただきました。これにより、チクヒン、ユフ、シトクを押圧しながら強くかむと、ほとんどアゴの痛みが感じられない、ということなので左チクヒン、ユフ、シトクに置針と雀啄プラス灸を行いました。この後、確認のために口を再び強くかんでいただいたところ、アゴ周辺の痛みが八割くらい取れているということでした。

 

二回目以降の治療も多少の治療内容の変更はありつつも、基本は一回目の治療パターンで行いました。

 

現在、治療開始してから三ヶ月が経過しますが、いまでは強くかんでもそれほどアゴの痛みを感じることはなくなったそうで、ご飯もおいしく味わって食べているそうです。外食もいけるようになったとよろこんでおります。さらに子宮周辺のお腹のうずく痛みもかなり和らいでいるらしいです。

 

 

やはり、大元には手術による瘀血が原因であった可能性があります。足の冷えは徐々に改善しているようですが、まだ靴下を二枚履かないと夜も眠れない状況が続いているようなので、なるべく食生活でも、冷たい飲み物を控えること、野菜は生で食べると体を冷やすので温めたり煮たり炒めたりすること、ショウガやニンニク、シナモンなど体を温める食材を取り入れること、毎日適度な運動を行うことなどを指導しています。

 

この患者さんの場合、アゴが良くなったおかげで、ツマミやおかずなどもおいしく食べれるらしく、元々お酒が好きで、いまではツマミと一緒に冷たいビールを好んで飲んでいるようです。

 

これからは、冷たいビールを控え、なるべくホットワインなどにします、と笑いながら自分に言い聞かせていました。

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