当院のブログ
施術コラム

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急性の首痛の症例

2017.05.29

20才代後半の女性で、朝起きたら首が左側に回らなく、またうがいのために首を後ろに倒せない状態に陥り、四日間放置しても治らないため当院に来院しました。

 

当院の検査では、首の左旋痛と左旋制限、それと後屈時痛と後屈制限が強く現れておりました。その他、神経根症状、胸郭出口症候群テストなどはすべて陰性でした。

 

 

治療としては、左右の斜角筋を押圧して運動痛と運動制限を確認してみると、左旋痛と左旋制限が六割程度痛みが取れているので治療後に斜角筋テープを貼ることにしました。

 

 

最初に左右の陽明胃経、陽明大腸経の井穴刺絡を行いました。この時点で首の後屈時痛と後屈制限が約八割程度改善しています。あとの二割程度の痛みは、頸椎の真ん中つまり督脈上に一カ所残っているのみらしいです。

 

 

そこで関元、中極付近の圧痛点を探し、圧痛点を押さえながら首の後屈をしていただいたところ、痛みが完全に消失しているので、この圧痛点に置針+雀啄+灸を行いました。その後もう一度首の後屈をしていただきましたが、ほぼ後屈の痛みは取れています。

 

 

痛みの他に左旋制限が残っていたので、操体法にて左旋制限を取り除きました。

 

 

二日後に、再度来院していただき、痛みの状況を確認しましたが、一回目の治療が効いているのか、痛みがかなり落ち着いているとのことなので、今回、もう一度、左右の陽明胃経、陽明大腸経の井穴刺絡を行い、同じく斜角筋テープを貼り直し、もしまた痛みが現れたら連絡をいただきたいと患者さんに話しをし、治療を終了した症例です。

 

 

寝くじいたような首から背中の痛みは、通常は放っておいても二、三日で楽になりますが、数日経過してもほとんど痛みの程度が変わらない時には、治療が必要な時があると思います。

鼠径部の痛みで来院している男性の症例

2017.05.24

50歳前半の男性で、長距離のマラソンを趣味にしている方です。

 

 

日々マラソンの練習に励んでいるそうですが、二週間前に右足を着地した瞬間に、右そけい部の前面から右臀部周辺までの股関節を含めたエリアに痛みを訴えた模様です。

 

今までにもこのような症状を起こしたことがあるらしく、いつもは様子を見ているうちにいつの間にか治っていたようです。

 

今回は、治るどころかさらに痛みが増している感じがするらしく、いつもとは違う種類の痛みのような気がするということで来院しました。

 

 

レントゲンなどの検査はしておらず、当院ではアンビルテスト、大転子叩打テスト、大腿二頭筋テスト、半腱様筋テスト、半膜様筋テスト、大腿筋膜張筋テスト、梨状筋テスト、中小臀筋テスト、SLR、ラセーグ、ブラガード、シカールテスト、パトリックテスト、逆パトリックテスト、腱反射テスト、知覚テストとを行いましたが、すべて陰性でした。

 

歩行では痛みが現れず、ジョギング走行をすると痛みが出ています。

 

 

一番痛みを感じる動作は、右足着地でのケンケンしながらのその場ジャンプです。

 

 

この痛みを取ることを治療目的としました。

 

一回目の治療は、複斜筋を緩めることで前鼠径部、後臀部が約七割楽になるということなので、まず干渉低周波により前後の鼠径部から臀部にかけての通電を行いました。その後、腹斜筋を緩める特殊なテーピングを行い、その後再度ケンケンジャンプを行っていただいたところ、やはり七割程度痛みが楽になっていました。

 

四日後に二回目の施術です。今回は、後ろの臀部の痛みは完全に消失していて、あとは前鼠径部の痛みが約三割残っている程度です。

 

流注的にみると、陰経に属しているエリアの痛みで、圧痛点は確認できませんでした。

 

今回は通絡を目的に三つの陰経、つまり太陰脾経、厥陰肝経、少陰腎経の井穴刺絡を行うことにしました。

 

刺絡のあと、治療効果を確認するためにケンケンジャンプをしていただき、痛みの度合いを確認していただいたところ、ほぼゼロに近い状態まで効果が現れています。

 

次回、三回目の施術ですが、あと数回の施術でもこのまま痛みが戻らなければ、施術終了となる症例です。

むち打ち症・リハビリのポイント 2

2017.05.17

首周辺のリハビリの基本は、首に直接関連している筋肉へのアプローチはしないということです。首に直結している筋肉に刺激を与えてしまうと、痛みや炎症を起こす可能性があるからです。ですからなるべく、首から遠く離れた上肢の末梢部分から行うことがよいとされています。

 

 

筋肉への負荷の方法ですが、アイソメトリック方式(等尺性筋収縮)で行うことです。最初は自動運動でのアイソメトリックで行うことです。

 

 

次に同じ筋肉を使うやり方としてバリエーションを増やしていくことも大事です。これも自動運動でのアイソメトリックで行うことが基本です。次に抵抗運動でのアイソメトリックへと徐々に移っていきます。

 

 

首を中心とした場合、遠隔部から徐々に中枢に近い筋肉へとリハビリを移行していくことが首への負担が無く、なおかつ無理なく安全にリハビリをはじめることが出来ます。

 

ちなみに腰のリハビリも首の時と同様の考え方で行います。したがって足の指からの連動で腰への筋肉まで引っ張っていくリハビリを考えていくことで腰への負担が少なくて済み、リハビリによって腰が痛くなるということを防ぐことができます。

 

背部の場合のリハビリも同様に遠隔部からリハビリを行います。一般的には、下肢から連動させて腰部、そして背部へとつなげていきます。

 

 

まとめると、交通事故によるむち打ち症の場合、リハビリを行う際には、最初の段階では患部の筋肉にはなるべく刺激を与えないようにすることです。しかも、その際には自動運動のアイソメトリックで行うことが重要となります。

むち打ち症・リハビリのポイント 1

2017.05.16

交通事故などでむち打ち症になった方のリハビリですが、リハビリ指導を細かく具体的に説明している施設や施術所は意外と少ないようです。

 

 

 

ネットや書籍などには、通り一辺倒なリハビリの仕方や図などが載っているようですが、できればお一人おひとりに合ったリハビリ指導をしていくことが重要です。

 

 

交通事故によるむち打ち症では、とくに首、腰、背中など脊柱(背骨)に痛みを訴えており、炎症の時期が過ぎ去り、痛みが軽減してきた頃からリハビリを徐々に行っていきます。

 

 

脊柱周辺の筋肉を鍛えていくことで、より痛みの軽減と治癒の促進につなげていきます。

 

 

首のリハビリですが、よく見受けられる間違ったリハビリが首を回してしまうことです。ほとんどの人が首のリハビリと称し、首を毎日曲げたり回したりしています。

 

 

直接首を曲げたり回したりすると、首にはたくさんの神経が張り巡らされており、これらを傷つけてしまったり負担をかけてしまうことにも兼ねないので、首自体のトレーニングやリハビリ、ストレッチングなどをすることは最初のうちは極力避けたほうがよいでしょう。

 

 

首のリハビリでは、首への筋肉が間接的に付着しているような筋肉で、なるべくなら首から遠くの筋肉から刺激をしていくことで間接的に首に負荷が掛かるようなリハビリをすることです。

 

具体的には、肩や上肢などに付着している筋肉の刺激によって首への間接的な負荷になるようなメニューを考えていきます。

ストレスからくる首、肩の痛み(症例)

2017.05.08

20才前半の男性で、三年くらい前から首、肩、腕がパンパンに腫れ上がり、どの方向に首を曲げても痛くて曲がらないと言うことです。
急に血圧も高くなっているということで、たまに立ちくらみやめまい、ふらつき感を訴えることもあるそうです。

 

 

病院にも通っているそうですが、筋肉弛緩剤、血圧降下剤、葛根湯、めまいがする時だけ苓桂朮甘湯を出されているそうです。

 

 

これらの薬を長年服用しているそうですが、効いている気がしない、と言っています。

 

 

 

問診にて話しを詳しく聞いてみると、そもそも首が痛くなったのが、就職してからだと話しています。

 

 

 

職場環境が合わずに我慢しながら三年が経過しているそうです。体重も20キロ以上増えたそうです。

 
夜は、眠りも浅く1時間おきに目が覚めてしまうということです。常に頭がボーッとしていて体力がめっきり落ち、集中力も欠けているそうです。すぐ風邪を引きやすくなったとも話しています。

 
夜が一番ホットする時間らしく、この時間にどんぶりに三杯以上のご飯、スナック菓子を三袋以上食べてしまうそうです。

 

 

病院では、レントゲン、超音波などの検査を行っていますが、構造的な異常はないそうです。

 

 

問診で得られた事から考えられることは、毎日の劣悪な職場環境の元、我慢しながら仕事をしているうちに、この生活に悪い意味で慣れてしまいストレスにより、不眠、血流不全、めまい、高血圧、抵抗力低下、首痛、肩痛、腕痛、体重増加に至ったと思います。

 

 

一番の治療法は、今の職場環境を変えることですが、本人は、今回の首痛や肩痛が職場環境からくるストレスだとは思わなかったみたいですし、病院側からもストレスという指摘を受けていなかったらしく、当院に来てはじめてこれらの症状がストレスから来ているかもしれないと認識したようです。

 

 

本人は首や肩に何か悪い病気が隠されているのでは、と毎日悩んでいたそうですが、これらの症状がすべてストレスから来ていると気づいただけでも気が楽になったせいか、首から肩の重だるい痛みが抜けたそうです。

 

 

治療としては、三年間という長い間に狂ってしまった自律神経を整えることを重要視しました。とくに交感神経が異常興奮を起こしている状態なので、交感神経を抑制するためにH6F4の井穴刺絡を行いました。その後、頭部刺絡として、百会を中心に合計五カ所の刺絡を行い、徹底的に交感神経を抑制させてみました。
その後、坐位にて首を曲げていただきましたところ、施術前よりもはるかに楽に首があらゆる方向に曲がるようになりました。
「こんなにストレスによって神経が病んでいたんですね」、と本人が一番驚いておりました。
治療をはじめて現在三回目になりますが、治療後のその日の夜から寝付きも良くなってきたそうで、途中で目覚める回数がかなり減ってきたと言っております。

 

 
病院でだされている葛根湯もストレスに効かせる四逆散に変えていただき、身体の内部からも自律神経の調整をしていく方向に変えています。

 

 

職場の環境を急に変えることは難しいので、夜の睡眠を十分に取ることが重要だと思います。熟睡することで、抵抗力が高まり、体力も回復してきますし、また風邪などを引きにくい丈夫な体に戻していきます。

 

 

ある程度自律神経が落ち着くことで大食いも軽減され、胃腸への負担が無くなり内臓、内分泌、ホルモンにも良い影響を与えます。
いまでは、少しずつウォーキング、ジョギングを自らの意思で行えるくらいにまで活力が出てきています。

 
今後も自律神経の調整をしながら様子をみていく症例です。首と肩の痛みや可動域は違和感を感じる程度にまで良くなっています。

 

 
本人は、いまの職場と上手にやっていけそうな気がする、と前向きが姿勢を感じられるようになりました。

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